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2011年09月26日

第1回見学会「銀座ミツバチプロジェクト」報告

第1回見学会「銀座ミツバチプロジェクト」報告

9月7日(水曜日)銀座ミツバチプロジェクト*レクチャ-と見学会が開催されました。
平日にも関わらず、会員27名、非会員2名の計29名の参加がありました。
天気は晴天、9月に入り暑いながらも爽やかな風が吹き渡り、見学会にはもってこいの日和となりました。


当日の写真はこちらからダウンロードしてください。


 まずは10時30分より銀座パルプ会(銀座フェニックスプラザ3F会議室)で銀座ミツバチプロジェクト副理事長田中淳夫氏より約1時間程のレクチャ-を受け、続いて会館屋上のミツバチの見学、次にマロニエゲ-ト屋上へ移動してそちらのミツバチの見学を行いました。
 銀座ミツバチプロジェクトは2006年に、都市の自然環境の共生を目視してスタ-トしたものだそうです。最初は西洋ミツバチのみの養蜂から初め、初年度は収穫量150キロほどでしたが、翌年は260キロ、翌々年は430キロと、着々と収穫量を伸ばし2009年からは日本ミツバチの養蜂もはじめて、両方で年間860キロからの収穫を上げるようになりました。このハチミツが地元銀座のお店、企業に素材として提供され、匠の技を活かし、和菓子や洋菓子などスゥィ-ツに(銀座ハチミツ入りのカステラ、マカロン、ロ-ルケ-キ、マドレ-ヌなど数え上げたらきりがありません)使用され、すでに商品として店舗にならんでいます。最近では化粧品(アルビオン)にも使用されるようになったそうです。銀座社交料飲協会(gsk)とも提携し、銀座のハチミツを使用したハニ-ハイボ-ル(ハニハイ)を販売し、その売り上げの一部は銀座の更なる緑化活動に寄付されています。また三笠会館のようにハチミツを使ったカクテルをメニュ-に加えているようなお店もあります。
 ファ-ムエイド銀座(都市農村交流祭り)が開催される際には、蜂蜜と出店地域自慢のフル-ツを使ったオリジナルカクテルを提供したりもしています。都会の真ん中でミツバチを飼い自然を感じ仲間と楽しく活動していくことで(人と自然との共生)を学び、さらに地方のたくさんの地域の人々とかかわってその活動の輪は更なる広がりをみせています。
 ミツバチが巣箱から蜜を集めるために移動する距離は半径4km、5分から7分で戻れる範囲とされています。都市の真ん中で蜜が集められるのか?という疑問が浮かびますが、銀座の周辺には、半径4kmの範囲に皇居、日比谷公園、浜離宮、その他数多くの公園や街路樹など様々な蜜源に恵まれています。ソメイヨシノ(桜)菜の花、マロニエ、ユリノキ、ミカン、モチノキ、など四季折々蜜源になる花は様々です。 
 ミツバチは農薬が頻繁に撒かれるような環境では永く棲息することができないそうで、このことが(環境指標動物)と呼ばれる所以であり、養蜂が行われている地域は人にとっても安全で安心に過ごせる場所であるということがいえるそうです。ミツバチの巣箱を開けると、まず巣箱の上方に飛び上がり位置の記憶を始めます。しばらく八の字ダンスをしてしっかり記憶し、約1時間ほどで蜜を吸って巣箱に還って来るそうです。(巣箱の位置を1mでも移動してしまうと戻れなくなってしまう)また農薬のついた蜜を吸ってしまっていた場合は巣箱に入らず巣の外で死んでしまうのだそうです。
 東京の条例でもビル屋上の緑地化は義務付けられているようですが、ただ芝を植えてしまうのではなく、マロニエゲ-トのように、花咲く植物、シロツメグサやベリ-類などを植え、蜜源(ビ-ガ-デン)を作り出し、自前の蜜源で収穫した蜜やベリ-を商品化し、売出している様なケ-スもあります。これからの更なるプロジェクトの発展は、各企業としてのマネイジメント努力にかかつているともいえるようです。また銀座教会では蜜ろうキャンドルが灯されたり、蜜ろうを販売して売り上げを寄付したりと、ファ-ムエイドでつながった全国のネットワ-クを支えに、東日本大震災以降は被災地の福島へ支援物資を届けたり、という活動へも広がりをみせています。
 銀座の養蜂は、台湾、韓国、ドイツなどヨ-ロッパからも多くの取材を受け注目をあつめています。日本の都市養蜂というひとつの活動が、まず銀座という地域でつながり、地方とつながり、世界へもつながっていくという、強い発信力を持っているということに驚きをおぼえると共に、これからの社会にまだ秘めた可能性があるのでは、と明るい未来をかいま見させてくれたひとときとなりました。参加者の皆様も熱心に質問をなさったり写真を撮ったりと、短い時間ではありましたが大変有意義な時間を過ごされた事と思います
(記事:HP係 川本 /写真:HP係 千田)