
2009年10月24日土曜日、12時半〜14時半
栃木県宇都宮市にて
第3回見学会 東京ガスSUMIKA Project
を開催いたしました。
台風がやってくるとの予報に心配しながら宇都宮に出かけました。12時半に宇都宮駅近く今泉制圧所(早い話がガスタンクです)内の集合場所には、いろいろな年代の男女57名が集まってきました。今まで募集人員が少ないので、限られた人たちしか参加できないとの声や学生にも参加してほしいとのご希望も寄せられていたので、東京ガスさんにお願いして、バス3台を使う見学会に入れていただきました。
4人の建築家によるSUMIKAって何だろうという思いに対する提案を実現した家を、体験してきました。建築家の提案は図面や写真で見ることはできますが、実際に中に入って体で感じるチャンスはなかなかありません。特に住居科では住宅の設計を仕事としている人も多く、通常は施主と予算と現場に挟まれて純粋なSUMAIを実現できる機会はまずありません。4つの住宅は日ごろ多少の欲求不満を抱えて、仕事をしたり生活をしたりの日々から開放されて、まず楽しかったと言う気持ちでしょうか。
あまり楽しくSUMIKAを体験してしまったので、ガスのある暮らしについての体験はおろそかになってしまいましたので、またの機会にお願いしましょう。
駅への帰り道ちょうど中間に明治28年築の旧篠原家住宅が公開されていましたので、5番目のSUMIKA見学をした方も多く、いつもの十倍の見学者だったと、言われました。宇都宮の町は、大谷石を使ったいい建築もたくさん残っており、餃子も充分食べて、実り多い1日でした。何とかお天気も持って、東京に帰ったら大雨でした。
(記:企画係 柳澤)
★当日のドキュメント
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ガスタンクを目印に集合すると、1号車から3号車まで3つのグループにわかれ、3つの住宅と1つのパビリオンを見学です。
私は1号車グループだったので、
西沢大良「宇都宮のハウス」→藤本壮介「House before house」→藤森照信「コールハウス」→伊東豊雄「SUMIKA パビリオン」の順に見学しました。 |
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西沢大良「宇都宮のハウス」
雲のような屋根だけがあるイメージ。屋根の中に光と風を通し、光は上からのみ。普通のガラス窓はなし。黒い壁は建具になっていて、春と秋には全開すると、まさに、床と屋根だけ。基礎も柱も壁もなく、地下から伸びる鋼管杭で屋根を支える。トップライトからの日差しが、朝はベッドの上を、昼はキッチンを、と一日の行動に合わせて移動する。太陽の光とともに暮らす家。非常にコンセプチュアルな作品。 |
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藤本壮介「House before house」
西沢氏の宇都宮のハウスに隣接して建つ。敷地内にアングルと鋼板でつくられた白いボックスがランダムに配置され、13種類の落葉樹が植えられている。室外をも取り込み、敷地全体をスミカとする。
とてもピクチャレスクな構造物で、写真を撮るのが楽しくなります。が、ひとつひとつのボックスは非常にコンパクトで、実際に生活するのは大変そう。印象としては、住宅というよりは、公園の遊具。 |
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藤森照信「コールハウス」
第一印象は宮崎駿アニメから飛び出て来た家!
西沢氏と藤本氏がとても観念的でコンセプチュアルなのと対照的に、非常に即物的、実在的な家。
洞窟をイメージした主室の開口とファサード。手作業の壁やガス暖炉。二股のアカマツの柱。異様に小さい開口。ハシゴで登る茶室。いたずら心満載。
3つの住宅の中では、コールハウスの主室が一番居心地よさそう。車座になっての酒宴にぴったりな九の間(ここのま)。 |
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伊東豊雄「SUMIKAパビリオン」
自然界の120度という形を元に、桜の樹の下での宴会をテーマにつくられた9m四方のワンルームパビリオン。
集成材の中に鉄筋を通してジョイントするので、金物が出て来ない。自然からのイメージらしいけれど、とても幾何学的でアーティスティックな印象。
デザインがとても洗練されていて、構造との美しいコラボが見事。 |
4つの作品すべてが、「普通」の感覚にとらわれていると、「ありえない!!」と思ってしまうような建築ですが、新しいことにチャレンジする楽しさにあふれていました。
設計する時に忘れてしまいがちな「やりたいことは何なのか」をこんなにもはっきりとクリアに見せていただいて、大変刺激になり、楽しい見学会でした。
他にもたくさんの写真があります。
コミュニティ広場イベントアルバムにアップしてありますので、ご自由にダウンロードして下さい。
SUMIKA Project見学前に宇都宮散歩をしました。その様子は
コミュニティ広場および
ギャラリーに掲載しておりますので、こちらもぜひご覧下さい。
(記:HP係 崎田、撮影:HP係 千田、崎田)